SBI型フィードバック(SBI Feedback (Situation-Behavior-Impact))

用語辞典 1on1・リーダーシップ よみ:えすびーあいがたふぃーどばっく/最終更新:2026-08-26

定義

状況(Situation)・行動(Behavior)・影響(Impact)の順に伝えることで、人格評価を避け、事実にもとづいた指摘を可能にするフィードバックの型です。

3つの要素

SBIは、フィードバックを3つの部品に分けて組み立てる型です。米国のリーダーシップ研究・教育機関である Center for Creative Leadership が普及させた枠組みとして知られています。

要素 内容
Situation(状況) いつ・どこでの話か 「昨日の定例会議の後半で」
Behavior(行動) 何をしたか(観察できる事実) 「先方の質問に対して、資料の3ページ目をその場で開いて説明していましたね」
Impact(影響) どんな結果・印象が生じたか 「先方の表情が変わって、そこから議論が進んだように私には見えました」

要点は、Behavior に評価語を入れないことです。「対応が良かった」は評価であり、行動ではありません。ビデオに映る内容だけを言う、と考えると切り分けやすくなります。

使い方と質問例

指摘の場面では、伝えたあとに相手へ返す一問を必ず置きます。

  • 「いまお伝えした場面について、ご自身ではどう見えていましたか?」
  • 「この影響を踏まえると、次はどこを変えられそうですか?」

伝える前に許可を取る一言も有効です。「昨日の会議について、私から見えたことをお伝えしてもいいですか?」と前置きすると、相手の受け取る構えが整います。

良い行動を伝える場合も同じ型が使えます。褒め言葉だけだと再現できませんが、SBIで伝えると「何をしたから良かったのか」がはっきりします。

注意点

Impact を事実のように語らないでください。 「みんなが困っていた」ではなく「私にはそう見えました」と限定するほうが正確です。ここはIメッセージの考え方と重なります。

時間が空きすぎると効きません。1か月前の行動を Situation として持ち出しても、本人が覚えていません。数日以内に扱うのが原則です。

また、型に忠実になりすぎると不自然になります。「Sは〜、Bは〜、Iは〜」と読み上げる面談は形式的に響きます。順番を守るのは指摘の場面で十分で、日常の会話では「事実→自分に見えたこと」の2つを外さない程度で機能します。

なお、伝える順番については別の考え方もあります。厳しい指摘の場面では結論を先に置かず、理由や背景から入るPREP法の変形が勧められることがあります。相手の状態に合わせて選んでください。

参考文献

  1. Center for Creative Leadership. (2014). Feedback That Works: How to Build and Deliver Your Message (2nd ed.). Center for Creative Leadership.
『結果を出す人はどんな質問をしているのか?』書影

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本サイトの原点は、書籍『結果を出す人はどんな質問をしているのか?』(徳吉陽河 著・総合法令出版)です。質問の背景にある理論と実践を、順を追って学べます。

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